日産スカイラインgtrと言う自動車

日産スカイラインgtrと言う車がある。数ある国産スポーツカーの中でも際立った存在感を見せ付けてきたスカイラインgtrが新しく生まれ変わったが、その歴史は私達が思っている以上に長い。スカイラインのシリーズを考えても、生産50週年を迎えているのだ。それだけに、今回のgtrは、全く新しいコンセプトのもと最高のテクノロジーを投入して完成されている。それは基本的なコンセプトをレーシングカーに捉え、日常生活の中でも異次元のスピードで巡航できる性能。そして、世界各国のメーカーが凌ぎを削るサーキットで、ラップタイムを8分以下に押さえる事など、要求された課題は途方も無く大きいものだったらしいが、スカイラインgtrはこれらを難なくクリアーしているから驚かされる。しかし、ただ単に早く走る車であれば、これまでも沢山存在していたのだが、スカイラインgtrに関しては、いつでも誰でも運転できる事を条件に作られているだけに、それこそ極端な話、女性でも問題なく運転が可能なのだ。乗ってみて感じるのは、本当にこれが時速300キロ以上も出るのかと言うくらいに、普段の走りではその驚愕な潜在力を感じさせない穏やかさも持ち合わせている事。評価は人によって様々であるが、高級ビジネスカーのような穏やかなサスペンションは感じられないにしても、乗り心地も十分に満足出来、それでいて一度アクセルを踏み込めば全く違う性格を表現してくれるところにこの車の隠れた潜在力を感じずにはいられない。

スカイラインの開発に当たって

この5年間、スカイラインほど開発エピソードがベールに包まれていた車はないのでは?と思えるくらい、一般には中々その状況が伝わってこなかった。それほど日産はこの車に熱い思いを投入していたのだろうか。本来であれば生産コストは1台当たり3000万円を超えると言われていたところを、カルロス・ゴーン直轄のプロジェクトチームが一から生産ラインを立ち上げ、スーパーカーでありながら量産体制が組めるラインの構築を実現している。このような特殊プロジェクトの効率化が結果を出し、はじき出されたコストは1台当たり約800万円と言う信じられない価格。これだけの性能とサポート体制を確立しておきながら、この値段で提供すること自体が本当に素晴らしい経営努力ではないだろうか。これまで、日産といえばフェアレディーZでその魅力が注目されたが、正直今回のスカイラインほど心を動かされるまではいかなかった。しかし、gtrが目指したコンセプトと執念を知れば、誰でも迷い無く日産にほれ込んでしまうのではないだろうか?実際に実物を目にすると、その凶暴な力を秘めた雰囲気に圧倒されてしまう。これが国産車なのか?と思ってしまうほどの重厚感と低い唸りを響かせるマフラーは、紛れも無くスーパーカーである。しかし、これだけの車が普通に操れば、その辺の乗用車と変わらないのであるから驚きだ。でも、時々冷静に考えて、300キロ以上を日本のどこで出せばいいのだろうか?これはスカイラインだけではなく、ランボルギーニやその他スーパーカーに乗っている日本の全ての方に向けての疑問であるが、スーパーカーを常に低速で走らせる喜びって何なのか?一度真剣に聞いてみたい限りだ。

速さだけではないスカイラインの魅力

スカイラインgtrの開発コンセプトには、速さだけではない数多くの条件が課せられていたのは既に述べたが、特記すべき事は、雪道での走破性を向上させること。と言うのが驚きだ。普通、スーパーカーと言うのは悪天候では走らせないもの。しかもその高額な車体価格を考えても、どうしても汚したくないと言う気持ちが先立ってしまう。しかし、スカイラインgtrは、その考えをぶち壊すかのごとく走行モードにはスノーモードが選択可能で、雪道での走破性を向上させるテクノロジーが惜しげもなく投入されている。実際にその映像はユーチューブや公式ホームページにて動画を確認する事が出来るのでチェックしてみて欲しい。通常の4駆と比較しても全く衰えることの無い走破性は驚きに値する。これで価格が800万円程度であるなら絶対に買いではないだろうか?よく、gtrはフェラーリやアストンマーチン、ポルシェなどと比較されているが、個人的に述べるのであれば、どれも比較の対象としては相応しくないと考えている。徹底的に無駄を省き、最新テクノロジーを投入しているgtrを前にして、同じような条件で比較出来る事自体が不可能だからだ。しかし、論より証拠である。買う買わないは別にして、一度この車は試乗しておく価値は絶対にある。しかし、月間生産台数が1000台程度しか作れない事を考えると、今後スムーズに車体が供給されるのかが心配ですが、そこは日産の皆さん、頑張って下さい。

Copyright © 2008 日産スカイラインgtrの評価